NACHU-LOG〜地球ゲームを楽しもう〜

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山岳小説3冊 新田次郎「孤高の人」新田次郎の『劔岳』トムラウシ遭難はなぜ起きたのか

加藤文太郎という実在する人物の登山に対する思いと自分のスタイルを追求するという面白い作品だった。

孤独だがでも人恋しいという物悲しい切ない感情を併せ持っているこの人物に興味が沸いた。

 

登山を始めたばかりの今の私が八ヶ岳、北アルプスなど最近登ってきた山々と照らし合わせて同じ情景が思い浮かびそれと重ね合わさり情景が浮かんできた。

 

そして、山だけでなく愛する人を見つけてから寡黙な山男から変化していく様も微笑ましく思える。

 

山と自分の生活との間にいる揺れる人間らしい思いを描いていて心打たれる小説だった。
 
新田次郎の『劔岳』
弘法大師がわらじ3000足履いても登れなかったという劔岳。

冬山のスケールと迫力感には圧巻されます!

測量隊と山岳会のライバル同士が最後には互いに讃えあうという最後のシーンもいい終わり方で後味良かった!
 

あらすじ

明治40年、日本地図完成のために立山連峰、劔岳への登頂に挑む、陸軍測量手の柴崎芳太郎(浅野忠信)ら7人の測量隊。山の案内人、宇治長次郎(香川照之)や助手の生田信(松田龍平)らと頂への登り口を探すが、生田が足を滑らせけがを負ってしまう。大自然の厳しさを見せつけられた測量隊だったが、柴崎と宇治はある言葉を思い出し……。

2009年7月に北海道大雪系トムラウシ山で起きたアミューズトラベルのツアーで起きたトムラウシ山岳大量遭難事故についての事故検証についての本。

登山客、ツアーガイド合わせて18名中、8名の命が亡くなった事故を証言をもとに専門的分野で検証せたもの。
 

トムラウシ遭難はなぜ起きたのか

事故原因としては、
亡くなった全員の死因が低体温症だったようです。
もし自分がこのツアーのメンバーの一員だったら?と考えたときに自分の生命を優先して考えるだろうな、と思うが、こういう自体になるかもしれないと常に考えておく必要もあるのかなと思った。
これは、たまたまこの旅行会社で起こったことかもしれないけど、自分にも十分起こり得ること。自分の身を守るのは自分しかいないから、危険なところに足を踏み入れるときには、十分な知識を持って総合的に判断していかなければいけないと実感します。