なにかゆるりとしたホッコリ映画が観たくなり、大好きな北欧が舞台というのもあり夜な夜なHuluで見始めたのですが、これが思わぬいい映画でした⭐️
フィンランドの首都ヘルシンキにある小さな食堂を舞台に、3人の日本人女性が織りなす穏やかな日常をつづったドラマ。作家・群ようこの同名小説を原作に、長編劇場デビュー作「バーバー吉野」で注目を集めた荻上直子が脚色・監督を務めた。日本人女性サチエはヘルシンキの街角に「かもめ食堂」という名の小さな食堂をオープンさせるが、客は一向にやって来ない。そんなある日、サチエはひょんなことから日本人旅行客のミドリと知り合い、店を手伝ってもらうことに。やがてサチエの店には、個性豊かな人々が次から次へとやって来るようになり……。
登場人物にも各々事情がありつつも、引き寄せられるように集まったメンバーで食堂を切り盛りすることとなります。
この当たり障りのなさそうな人間関係が、緩い感じなんだけど。
深く知らない間柄であったとしても、どこか共通点があり、、
何かのご縁で同じ屋根の下に集まったことで生まれる一体感ってあるんだと思うだけど、
それが心地いい関係性を育んでいく。
つかず離れずほどよい距離感ってこういうことなんだろうな〜。
そしてそれそれの人物のシーンごとに、さりげない思いやりが感じられ、人間の根底にある愛ってこれなんじゃないのかなと思いました。
そして大なり小なり、誰にでもある思わぬ人生のハプニングも、
ありのままを受け入れて、
たんたんと平穏に時間が流れていく様が妙にシュールだったりします。
人生で起きる出来事は、自分の一部と受け止めて、
ただ今大事にするものを大事にする。
どんな人生の一部であっても、
素敵なワンシーンであるよと表現しているのかもしれません。
そして、なんといっても登場する食事がもう美味しそうってなんの・・・♡
そして素敵な食事のシーンは、丁寧に食事をしようと日々の食生活を省みないとなと思わせられました。
とにかく、おいしそうに映し出される調理シーンと、食事シーン。
夜な夜な観のは間違っていましたね。
もうね、シナモンロールの香ばしさと、サクッとじわっとかみしめる感じがたまらないよ!!
そして丁寧に握られたおにぎり。日本のソウルフードとして登場するのにはピッタリ。
あと晩たった朝家族におにぎりを振る舞ってしまいましたよ!
日本の母で良かったと感じた瞬間。
心地よく緩く、そんなときにぴったりな映画でした。