モンスター
百田さんの書いた本の中では非常に読みやすいと思います
でも哀れな痛々しい話だった
不細工だった過去を持つ女性の話。
小さい頃に恋をした男の子を思い続けて、綺麗になりたいと願った人生をかけた美の追求。
女性に生まれたからこその人生を謳歌したい。そういった思いが強烈に感じられる内容。
確かに美人はあらゆる場面で得をすると感じることが多い世の中で、不細工が不利だというのは極論かもしれないが、見た目が美しいことで、自信を持って生きていけるというのは事実ではないか?と思った!
今の時代整形はメイク感覚となっているし、韓国なんかでは世の中全体が肯定しているし、積極的に整形を勧めている現状があるし、自己表現のひとつであって良いと思います
激しい執着が、今まで過去を否定したり、復讐したいという気持ちになる主人公の気持ちも分からなくもない。
青春が綺麗なものでなかったから妬ましい気持ちになったりするのは当然だ。
主人公の和子の生涯を通しての孤独、人生と戦ってきたこと、寂しさを感じる話だった。
プリズム
百田尚樹さんの作品。
解離性同一障害という精神疾患を幼い時の虐待から発症したひろしという男。
その中に眠る何人もの人物。
本当のところ自我とエス(無意識)で成り立つ疾患なのかは病気を患った人にしかわからないと思う。
アイディンティティとはなにか考えさせられた内容でした。
百田さんは小説のテーマとなる分野、あらゆる分野をすっごくすっごく勉強して深くまで突き詰めた上で話を書いているのは凄いと思います。
難しい題材を展開面白くだからハマる人が多いんですね。